日本の住宅の性能1 | 建築屋の夢

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1回きりの人生で夢をかなえるまでの道のり

我が日本に、1997年京都議定書で
国際公約した2020年の温室効果ガス削減
1990年比25%削減目標をみなおす
動きがあるようです。
実はそれどころか、将来原子力発電で
どれだけの電力をまかなうかも
わからない現状で議論など出来ないと
目標達成のロードマップ作成の議論すら
中断しています。
国連気候変動枠組み条約(COP)
参加国で2020年の新たな目標を
持たないのは日本だけです。

つまり、先送りです。

しかも、自主目標にも関わらず、
アメリカもやるならという条件付きで
検討しています。

なにかと日本と比較されるドイツは
2010年にすでに1990年比24%の削減を
達成しています。
さらに2020年には40%、2050年には
80%削減すると宣言しています。
しかも、どこがやろうがやるまいが
自国はやるという目標です。

なぜこのような話をするかというと、
この目標達成の為に大きく関わってくるのが
住宅政策だからです。

ドイツの住宅の燃費基準
(断熱、気密等の省エネ性によってきまる
快適にくらすために必要なエネルギー費用)
建築基準法で定められている最低基準は,
乱暴に言うと、日本の2倍の性能です。

さらに乱暴に言うと、今年のドイツの
省エネ基準法の元では
日本の住宅は建築の許可が下りません。
先進国と自負している
この日本の住宅事情は
文字通りお寒い状況です。

長文になりましたので、
次回もう少し住宅性能の
未来について書きたいとおもいます。